隣のあなた。
話し合い
マンションに戻って1週間
何事もなく過ごしていた
私は外に出ることもない
用事がないから出ない
食材とか、必要なモノは
ネットで頼み、受け取りは
コンシェルジュの田島さんがしてくれる
日中、会うのは田島さんだけ
それでも私は憂鬱じゃない。
リビングで裁縫をしていた
裁縫は普通にできる
ただ、何かを作ったりっていうのはない
今は時間があるから
キルトでも作ってみようと始めた
お昼を過ぎた頃、私の携帯が鳴る
【敦司さん】
『もしもし、どうしたの?』
この時間に電話なんて珍しい。