隣のあなた。



『……そうだね……』


私はコーヒーを飲みながら言う


『私は奥さんと別れてほしいなんて……思った事はないよ……ただ、私を愛してるって言ってくれたのは嬉しかった』


私は立ち上がり、冴島さんの方を見た


『私……敦司さんに出会えて、今までにないくらい幸せなんだ』

言葉に出すと恥ずかしいけど
私は笑って言った


『冴島さんも、家族を大切にして。可愛い子供のために……頑張って』


私は冴島さんに手を振り歩き出した。
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