隣のあなた。
私は振り返る事はせず
マンションへ歩いた。
マンションに着くと
今宮さんが待っていた
「紗織様、お一人で会われるのは危険ですよ、これからは私に一言……」
『今宮さん……もう大丈夫です』
「ですが、万が一の事を……」
『ちゃんと、サヨナラ言えましたから』
私が笑うと今宮さんは
何か言いたげだったけど止めてくれた
今宮さん…
なんか、お父さんみたいだ
お父さんを知らない私には
なんか、嬉しい。