隣のあなた。


そこには、母の字で書かれていた契約書


「こちらを……」


そう言って風呂敷に包まれているモノを差し出してきた


私はその風呂敷をひらくと
札束が重なっていた。



「500万円あります…こちらで、高校は卒業できますし、暮らしていけるかと」


確かに、高校卒業するには十分だった。


『ほ、本当に…いいんでしょうか…』


「えぇ、それでは…私は失礼致します」


今宮さんは、部屋を出て行った。
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