隣のあなた。
愛美さんが休みの日は
愛美さんが暇だからと私を迎えにきてくれ、一緒に帰った。
『なんか…すみません。けど、これ以上は愛美さんに迷惑かけれません』
愛美さんの自由を奪っているような気がして嫌だった。
「大丈夫よ、紗織に何かあったら私が嫌なの!」
私たちはいつものように
幾つかの店に入り、裏口や別の入り口から出たりして、万が一つけられていても大丈夫なように帰る。
そして、愛美さんと言葉を交わさず
アイコンタクトをし別れる。