恋愛ドクター“KJ”
 どうしていいのか分らない‥‥。
 そんな表情を見せるアスカにKJはゆっくりとした口調で、
 「いや、その必要はないよ。公園で2時間も待っていれば、フラれた女性が一人で僕たちの前に現れるから‥‥」
 と、これから起こる未来の出来事を、ここでも、まるで見てきた過去の事実のように話した。

 「あのさ、KJ。電車に乗ってるときから気になってたけど。どうして女の人がフラれるって決め付けられるの。
 なんで、一人で公園に来るっていえるのよ」
 その疑問をぶつけたのはアスカだが、隣の一也も、同じことを聞きたいという顔をしていた。

 「う~ん。それは後で話すよ。時間はタップリあるから。
 何かドリンクでも買ってきて、公園で待っていようよ」

 確かに、林ビルの前で立っていても何も始まらない。
 三人は、近くのコンビニでドリンクを買うと、大勢の老若男女がたむろする公園へ戻り、一角に場所を選び座った。
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