小指を絡めて明日を望む







 SNSで出会った人は、みな飢えている。大人も、大人じみた子供も。

 どちらが悪いのかといったら、どちらなのだろう。

 犯罪だと知っていての大人?私はそう思わない。私らだって悪い。わかっているのだ。わかっていて、傷つけている。狡さも、子供だからと許されてしまうそれが、何だか腹立たしく、欺いてしまいたくなるのだ。



「女子高生でも、美穂乃は繊細なんだなと」
「馬鹿にしてる?」
「いいや。そういうのは早く死ぬ」



 死ぬ。

 現実味のない言葉。それが私に様々なことを呼び起こし、最悪な気分にさせた。
 



「貴方はどうして私を?」
「どうして女子高生を買うと思う?」
「質問に質問で返さないでよ―――あれよ。自分が学生時代に出来なかったことの延長とか、そういうの」
「俺にもわからん」
「なにそれ」




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