君は僕の英雄 僕は君の英雄
でもそれは、ただの“勘違い”だったんだろうか…
そう思うほど俺はその嫌な気分が去った。
力は暴力とばかり思っていたからさ。
でも、うまく使えば何か大切なものを守れると思えた。
「「おい、ヤバくね…!?」」
俺が看板を破壊したのをみた不良は、怖じ気づいたのか驚きを隠せないのか足を微かに震わせている。
「おい、なんか謝れよ」
俺にじゃない。責めていた女の子に謝れよ。
俺はどれだけ何をされてもいい。
でも、二人ががりの男が女の子に危害加えんなよ!
恥ずかしいだけだろ!
「「ご、ごめんなさい!」」
と、観念したのか責めていた女の子に土下座して謝っている。
バカな不良だなと思った。
最初からこんなことしなけりゃいいのにな。
「こちらこそ…」
「「すみませんでした…」」
< 16 / 18 >

この作品をシェア

pagetop