大嫌いな社長に復讐を…。~意地悪社長VS子持ち家政婦の恋の行方は!?~②巻。
そうしたら
「お、奥様!?」
見覚えある警備員が驚いて声を上げた。
この警備員知ってる。
私が怒鳴り込みに行った時に必死で止めてきた中年男だ。
「な、何をしに来られたんですか!?
ま、まさか…また殴り込みですか?」
真っ青な顔でそんな事を言ってきた。
ちょっと…
久しぶりに来たからって殴り込みだとか言われたくないのだけど?
いや、そう言うイメージを持たれても仕方がないのかも知れないけど…。
「これ。ココの今の社長から忘れ物を届けに来ただけよ!
連絡があって…」
「忘れ物…ですか?」
半信半疑の表情をする警備員。
ムッ
まだ疑ってるの?
その横で慌てて連絡を取る新人受付嬢。
この受付嬢も…また、失礼な人よね。
「あ、あの…大変失礼致しました。
社長が通すように伺っておりました」
慌てて謝罪をしてくる新人受付嬢。
「そう…なら失礼するわ」
ムスッとしながらエレベーターの方に向かう私。