大嫌いな社長に復讐を…。~意地悪社長VS子持ち家政婦の恋の行方は!?~②巻。

(うっ……)
やっぱり怒ってるし。
ジロッと睨まれてしまう。

アイツがお風呂に入っている間に私は、夕食の支度をする。
帰りが遅かったので先に夕食を済ませておいた。
美桜と香月を寝かせつけてリビングに行くとアイツは、ムスッとした表情でご飯を食べていた。

お茶を淹れてテーブルに置くと自分も座る。
「ちょっと、まだ怒ってるの?そんなに怒る事ないじゃない」
謝るはずだったのについそんな言い方をしてしまった。

「怒るのは、当たり前だ。
お前は、相変わらず自分の事をまったく分かってない」
そう言われた。

はぁっ!?

自分の事が分かってないってどう言う意味?
ムスッとこちらも不機嫌になってしまう。
「……私のどこが分かってないと言うのよ!?」

「インターネットで作品を載せたり、女性目当ての教室を開くのはいい。
お前の才能を知ってもらえるからな。だが、雑誌なんかに載ってみろ。変な奴が現れるかもしれないんだぞ!?」

「そうじゃなくても変な男が寄ってくるのに…
お前は、警戒心が無さすぎる」

えっ!?
それだとまるで、心配性と言うかヤキモチにみたいじゃない。

「あんたそれって…ヤキモチ?」

「はぁっ!?何でそれがヤキモチになるんだよ?」
不機嫌そうな表情をするアイツ。

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