大嫌いな社長に復讐を…。~意地悪社長VS子持ち家政婦の恋の行方は!?~②巻。

何だかアイツの可愛い場面を改めて知った。
その後。

私は、アイツと相談して顔なしなら、本を出してもいいと言ってくれた。
本人は、認めないけど心配で仕方がないらしい。

顔写真を撮れないけど、本になる事を出しても許してくれたから、まぁいいや。
そう言って思う事にした。

本は、今まで作ってきた服やまた、新たに作った服など数点の他に手作りの小物もある。
それに教室で教えたよだれ掛けなどの作り方も載せてある特別版だ。

嬉しい……
発売日当日に本屋に行くと店頭に並んであり嬉しくなった。
(これが、私の本……)

本は、見本として送られてきたが、つい1冊買ってしまう。
売り上げに協力したくなったから

その本を見た美桜は、
「これママの本しゃんなの?」と不思議がられた。

「フフッ…そうよ。ママの作った服がたくさん載った本よ」
そう言って説明をしてあげた。
まだ美桜には、理解出来ないかもしれないけど

しかし、その夜
アイツも同じ事をやったらしい。
同じ私の本を持ってきた。

「あなたも買ったの?これ……」
驚いて尋ねる。

「これは、会社の部下が買って来てたからそれを貰っただけだ。
か、買った訳じゃないからな」
必死に言い訳するが逆にバレバレだから
思わずクスッと笑ってしまう。

「笑うな。何がおかしい?」
恥ずかしそうにムスッとした表情をしてる。

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