大嫌いな社長に復讐を…。~意地悪社長VS子持ち家政婦の恋の行方は!?~②巻。
もう…
呆れながらソファーに座るとおんぶヒモを解き香月を抱っこし直す。
そうするとアイツは、ひょいと香月を抱き上げると背中をポンポンと叩きながらあやしだす。
香月は、嬉しそうにキャッキャッとはしゃぎながら、しがみついている。
(あぁ見えても子供好きよねぇ~)
嫌いだとか言いながら子供の面倒を見てくれている。
美桜も懐いているし…。
私は、出されたお茶を飲みながらそう思いながら見ていた。
「そう言えば今日は、上手く幼稚園に送り届けれたのか?」
「えっ?あ~それが、相変わらず。
ぐすり出したんだけど、鈴原先生があやしてくれてその間に帰って来れたの」
「ふ~ん。鈴原先生ねぇ~」
ドスッと香月を抱いたままソファーに座り出す。
「ふ~んって何よ…ふ~んって」
「見た事無いんだから、ふ~んで十分だ」
「うぅ~だー」
香月が声を上げる。