大嫌いな社長に復讐を…。~意地悪社長VS子持ち家政婦の恋の行方は!?~②巻。

「なら、あなただけ仕事に行けばいいじゃない?
私達は、海に行くから」
せっかく海に来たのに部屋だけなんてありえない。

だがアイツは、
「そんなのダメだ。海なんか行ってみろ。
変な男が寄ってきて危ない」
またもやにいらない心配をする。

変な男っていくら何でも…

「大丈夫よ。子供達も一緒なのよ?」
いくら何でも子連れの女にナンパなんかしないでしょ?

そうすると呆れた表情で、また溜め息を吐かれる。
「お前は、自分の魅力をまったく分かってない。
人妻だろうが子連れだろうがする奴はする。
もう少し自覚を持て」と言い放つ。

自覚……?
よく分からないが、魅力的だと言われ恥ずかしくなってしまう。
でも、だからと言って海やあちらこちらに行けないのは、理不尽だわ。

「とにかく俺が帰って来るまで外出禁止だからな!?」
そう言うと部屋に行くなり、さっさと仕事に行ってしまった。
取り残される私と子供達。

美桜は、興味津々と部屋の回りをキョロキョロと
探検してるし香月は、ベッドの上で座っている。
退屈だわ。

そもそもせっかくハワイに来てお留守番なんて
無理に決まっている。
アイツが帰って来る前に帰れば問題が無いわ。

「美桜。ママと一緒に海に行きたくな~い?」
そう尋ねてみる。

「美桜も行くのよ!海しゃん」
キャッキャッとはしゃぎだす。

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