大嫌いな社長に復讐を…。~意地悪社長VS子持ち家政婦の恋の行方は!?~②巻。
これも美桜と香月のためよ!
そう自分に言い聞かす。
私は、香月を抱っこヒモで固定して美桜を連れて
海辺に行く。
ハワイは、透き通るぐらいに綺麗だ。
「海しゃん」
美桜は、大はしゃぎしながら海辺を走る。
「美桜。あんまり走ると転ぶわよ?」
走って転ばないかヒヤヒヤもんだ。
しばらくしたら走り飽きたのか、こちらに来た。
私は、サンダルを脱いで海に足をつけてみる。
ひんやり冷たく気持ちがいい。
美桜もやりたがるが
「ふぇーん。海しゃん怖い」
波に乗って流れて来るのが怖いらしい。
一度溺れた経験があるから余計怖いのだろう。
「大丈夫よ。ママも安全でしょ?ほら」
そう言って自分の足をバシャッバシャッと動かしてみせる。
「ママ…しゅごーい!!」
感心している。
「でしょ?美桜もやってみなさい」
そう誘ってみると恐る恐る入ろうとする。
小さな足にかかると慌てて後退りした。
あらあら…
「ひゃ~ん。
海しゃん怖いのよ」
「あらあら、フフッ…」
何だかその姿が可愛らしくて、つい笑ってしまう。