大嫌いな社長に復讐を…。~意地悪社長VS子持ち家政婦の恋の行方は!?~②巻。
「アハハッ…確かにプンプンは、メッだな?
気にするな。そんな事で怒ったりしない。可愛いじゃないか…」
豪快に笑い許してくれるアンナさん。
「…ありがとうございます」
お礼を言いながら思った。アンナさんって女性なのに男前で、かなり豪快な性格だと
まぁ、若干日本語がおかしいけど…
すると別に外人の男性が現れアンナさんに何か伝えていた。
どうやら秘書の人らしい。
「分かった。悪いな、話を中断してレストランの中に入ろうじゃないか。予約時間が過ぎてるらしい。」
そう言ってきた。
アンナさんの言葉を聞いてハッと気づく。
そう言えば、食事会と言いながら席にすら着いていない。
ホテルのレストラン前で立ち話をしているだけだった。
「それは、悪い事をしたな。なら、入るとしょう」
アイツは、悪気も無くさらりと言いだす。
ちょっと少しは、悪いと思いなさいよ!?
グッと我慢しつつレストランの中に入り席に座る。
「あの…ごめんなさい。食事会なのに気づかなくて」
仕方がなく代りに謝る。
だが豪快に笑いながら
「何、話が盛り上がり過ぎてお互いに忘れていただけだ。
気にする必要はないぞ。それより、料理が楽しみだ」
そう言って許してくれるアンナさん。
その後の食事会もこの調子で終わった。
料理は、とても美味しかったけど…何だか疲れたわ。
帰り際も
「じゃあ、また会おう。ミス.梨花」
そう言うと頬にkissをされ去って行った。
アンナさん。
何だか不思議な人だった。