大嫌いな社長に復讐を…。~意地悪社長VS子持ち家政婦の恋の行方は!?~②巻。
ホテルの部屋に戻るとアイツは、乱暴に上着を脱ぎ捨てベッドに座わる。
「ったく…何だんだ?あの女は…昨日は、遅刻で
今日は、人の妻にちょっかいをかけるし」
ブツブツ文句を言いながら、どうやら気に入らない様子だった。
一見気が合いそうなのに…。凄く。
「そう?何だか気が合いそうに見えたけど」
眠ってしまった美桜と香月に布団をかけながら言う。
「どこがだ!?俺は、そこまで破天荒でも豪快でもない」
破天荒じゃなくても豪快な部分はある。
それに…他に似ている部分があるのに
呆れた表情で着替えを出そうとしたらアイツが
「それにしても…あの噂は、本当だったか
それならお前を食事会と一緒にと言われた時…断るべきだった」
何だかブツブツと後悔しだす。
えっ?あの噂って…?
「噂って何よ?アンナさんに何かあるの」
不思議に思いながら尋ねてみた。
すると衝撃な事を言ってくるじゃない。
「…あの女……男女関わらず気に入った奴を口説くらしい。
女好きでもあるらしいとか…色々」
えぇっ!?
いくら何でも…そう思ったがアンナさんの行動を思い出すと納得してしまう。
「……そうなの…」
「とにかくあの女には、気を付けろ。危ないと思ったら逃げろ…全力で」