大嫌いな社長に復讐を…。~意地悪社長VS子持ち家政婦の恋の行方は!?~②巻。
「……フフッ…」
嬉しくてつい笑ってしまう。
「おい。人に変なこと言わして笑うなよ」
ムスッとした表情をするアイツ。
フフッ…照れてる。照れてる。
すると抱っこヒモで結んでいた香月がぐずりだす。
「ふぇぇ~ん」
よしよしとあやしながら居ると
「かじゅお家帰りたいって
美桜もお家帰りゅのよ」
そう言いながら私と繋いでいた手だけじゃなく、アイツの手を繋ぐ。あらあら
「じゃあ、お家に帰りましょうね」
「……。」
アイツは、黙ったまま何も言わないがギュッと美桜の手を握り返してくれた。
どうやら嫌じゃないらしい。
私達は、そのまま3人で手を繋ぎながら帰った。
美桜は、ニコニコしながらはしゃぎ出す。
自分も嬉しく自然と笑顔になる。
幸せだな。
そう思いながら我が家に帰るのだった。
(完)