大嫌いな社長に復讐を…。~意地悪社長VS子持ち家政婦の恋の行方は!?~②巻。
「子供がどうとか前に言ってたけど…子守の経験があるの?」
そうするとピクッとゆらしていた動きが止まる。
「……?」
どうしたのかしら?
不思議そうに首を傾げるとアイツが
「…俺の母親が託児所の保母をしていたって聞いてるだろ?」
「えっ?えぇ…」
アイツのお母様に初めて会った時に本人から聞いたけど
「自宅のアパートから近かったから、よく俺も勤務先の託児所に学校帰りに立ち寄ってたんだ」
「そこで、自然に覚えた」
目線を逸らしながら言う。
そうなんだ…?
意外なアイツの一面を知る。
だから、美桜の時といいあやし方が上手かったのね。
なるほど…と納得する。
ジッと見ていると
「サッサと食え。おいで行くぞ」
ムスッとしながら言ってきた。
(あ、照れてる…)
クスッと笑みを零す。