大嫌いな社長に復讐を…。~意地悪社長VS子持ち家政婦の恋の行方は!?~②巻。
アイツの妹さん…舞さんは、
顔は、そっくりだが性格が違う。
礼儀正しく上品な感じだった。
「……あぁ」
また一言だけ言うアイツ。
さっきから、そればかりだ。
そう言えば、香月を出産して来てくれた時も結婚式の時も一言二言喋るだけ
まともな会話になっていなかった。
あまり話すのが好きじゃないのは、知っている。
無愛想だし、話しても意地悪な事ばかり言うし
でも、それだと何の意味もない。
私が何とかキッカケを作らなくちゃあ…
「美桜。
ほら、ばあばに渡す物があったんでしょ?」
「あ~忘れてたのよ~」
美桜は、私から小さな紙袋を受け取るとお義母様に持って行く。
「あい。どーじょ」
「あら、何かしら?
ありがとう…美桜ちゃん」
嬉しそうに紙袋を受け取るお義母様。
「私と美桜が作った手作りクッキーです。お口に合うか分かりませんが…良かったらお召し上がり下さい」
この日のために早起きして作ったのだ。
美桜も張り切って手伝ってくれた。