大嫌いな社長に復讐を…。~意地悪社長VS子持ち家政婦の恋の行方は!?~②巻。
「良かったわね。無事に手術が成功して」
香月をあやしながら言う。
「…そうだな」
ボソッと呟くアイツ。
今、どんな気持ちなのだろうか?
きっと複雑な気持ちなのだろう。
自分の気持ちに葛藤しているアイツにそれ以上何も言えなかった。
そうすると美桜も眠いのか目を擦りながら
「おじちゃん…抱っこ」と甘えてきた。
「あぁ」
ひょいと美桜を抱き上げる。
そうすると美桜が
「ばあば早く元気になるといいね」
目をウトウトさせながら言ってくる。
「あぁそうだな。元気になるといいな」
「あのね…おじいちゃんがニコニコだとばあばもニコニコなのよ。
おじいちゃん元気だとばあばも元気」
「おじいちゃんとばあばいっちょね…」
そう言いながらスヤスヤとアイツにしがみつきながら眠ってしまった。
美桜…
あの子なりにアイツを励まそうとしたのかもしれない。