大嫌いな社長に復讐を…。~意地悪社長VS子持ち家政婦の恋の行方は!?~②巻。
「フフッ…とても可愛かったのよ。
それに大きくなると仕事の手伝いまでしてくれて…面倒みのいい子だったわ」
「だからきっと…しっかりしたと思って今度は、私の方が甘えてしまったのね」
悲しそうに表情で微笑む。
お義母様…
「母さんは、立派に育ててくれた」
「えっ?」
「俺が寂しいのを言い訳にして反抗的になっていただけだ。
母さんが悪い訳じゃない。それに…」
「ちゃんと俺を気にかけてた事もちゃんと分かっていた。
ただ素直になれなかった…こっちこそ、ごめん」
アイツが素直に謝ってきた。
お義母様の思いをちゃんと届いていたんだ。
「直輝…」
涙を流すお義母様。
「今度退院したら皆で温泉にでも行こう。病を治すなら温泉がいい」
そう言うアイツの表情も優しい。
「…えぇ…そうね。
ありがとう…」