大嫌いな社長に復讐を…。~意地悪社長VS子持ち家政婦の恋の行方は!?~②巻。
良かった。
本当に良かったわ。
夜も遅くなり自宅に帰る時、車の中で私は、
「良かったわね。お義母様が目を覚ましてくれて」
アイツに伝える。
「まぁな…」
そうすると
「ばあば元気よ。
おじちゃん元気だからなのよ」
ニコニコしながら言う美桜。
「そうだな」
アイツは、美桜を見ながら微笑む。
その光景を見ると何だか微笑ましく思えた。
これから、もっとお義母さんと一緒に過ごせる機会も増えたらいいのに思った。
それから数日後。
お義母様は、順調に安定をして退院の日が近くなった。
「そう言えば、もうすぐ美桜のお遊戯会があるんですよ」
お見舞いに行くと花を生けながら教えた。
「まぁ、美桜ちゃんの幼稚園のお遊戯会?
それは、私も見たいわ」
お義母様は、香月をあやしながらそう言ってくれた。
「そのぐらいまでなら退院出来ると思いますので、良かったらいらして下さい」
アイツと一緒に来てくれたら美桜が喜ぶだろう。