大嫌いな社長に復讐を…。~意地悪社長VS子持ち家政婦の恋の行方は!?~②巻。
「あら、いいの?私も行って…」
「もちろんです。
直輝さんと一緒に来てくれたら美桜も喜びます」
ニコッと笑顔で伝える。
そうするとなおさら嬉しそうに喜ぶお義母様。
「まぁ、嬉しい。
頑張って早く退院しなくちゃあ」
楽しみが出来れば、その分治りが早くなるだろう。
そう思っていたのに…
お義母様は、数日後。
急に病状が悪化して亡くなってしまった。
あんなに楽しみにしていたお遊戯会に参加も出来ずに…
突然の事だった。
「母さん…美桜のお遊戯行くんじゃ無かったのかよ?」
アイツは、涙を我慢しながら訴えていた。
直輝…
お義母様の方を見ると安らかに眠るような表情だった。
「でも、きっとあなたとの分かり合えた事に満足して逝ったのよ」
そう言ってアイツを励ます。
お遊戯会に行けなかったのは、きっと本人も残念がっているだろう。
でも、アイツと和解出来た事は、何よりの望みだった。