【完】あんな美容師に騙されない!
元カレ
昨日の出来事なのに……
もう、遠い昔のようだ。
昨日私は変人美容師に抱きしめられた。
それは、なんとも言えないほど寂しい表情と、紅という言葉だけが頭の片隅に残っていた。
いつもより早く、寝たのに気分が悪い。
そんなことを思いながら、私はこの間、図工の授業で子ども達の作品を作ったのものをぼんやりと眺めていた。
すると、意地悪そうにあいつが声をかけてきた。