【完】あんな美容師に騙されない!
私はへぇーと驚くような顔をしていた。
「んなね、渋谷にあろうとなかろうと人気な美容院ってことで客層増やしてんだからすごいじゃない。しかも、イケメンだしな」
望は、イケメンに会えると嬉しそうな顔をしていた。
「お、着いた。ここだよ。ベニっていう店」
「ここ?以外に小さくない?」
私はベニという店で大きな声で言った。
望は、シーと人差し指をたてて、いいから入るよとベニに入った。
ベニに入ると、いらしゃいませという明るい声が響いた。
な、なにこれ!
店に入る度に、ベニの全員の店員がお辞儀をしてくれるの!
そんなの聞いたことないわ。
望は、店員のお辞儀など気にしないで受付を済ませていた。