【完】あんな美容師に騙されない!

「……それより、本題は美容師の名前でしょ?」

俺は旭たちにため息をして、本題に変えた。

「そうよ、旭。美容師の名前どうする?」
ベニは旭の腕をバンバンと左右に振って、なんかないかな?と言っていた。

「……うーん。俺は、うーん」

腕を組んで旭は上を見上げていたが、
何も考えないのか黙っていた。

「なにもないの! もう……」

ベニはテーブルをバンと叩いて、俺たちを見た。

「ゴメン、ベニ。男子は全然センスないから」

俺は頭を下げた。

「翔太くんが悪いわけじゃないよー! 隣に座ってらっしゃる人は、なんもアイデア思いつかないようですがね」

ベニは旭をちらりと見てから、話し始め出した。

旭は、他人の振りをして誰だよ、それとなぜかボケっていた。

俺はお前だからな
とツッコミたくなった。

「……うーん、どうしたもんかね?」

俺は首をひねりながら考えた。
旭とベニも考えてくれているのか頭をひねっているようであった。

すると、ベニが

「あ! これはどうかな?私の名前を取っ
て、ベニ。意味は、私のことをいつまでも愛してください。そして、女性の髪だけを見ていますというのは?」

俺と旭は顔を見合わせた。

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