【完】あんな美容師に騙されない!
高木旭が
「これでいいでしょうか?」
と雑誌を見ていた私に言ってきた。
それは、ショートになった私であった。
高木旭は私の後ろ髮を鏡で見せていた。
私は見たことない自分を見たので驚いた。
「どうでしょう?あなたは、顔が丸いので左右に髪を少し長くしてみました。」
高木旭は、鏡越しで私を見てきた。
お世辞でもなく、本当に素晴らしかった。
「‥これで大丈夫です」
「良かったです。では、受付に」
私にかけられていたエプロンを取り、
ロッカーの鍵を持ち、ロッカーにあるカバンを取りにいった。
ガチャとロッカーを開けていたら……
「波、どう?」
後ろから声がした。
望だ。
望が髪を切り終わりロッカーにあるカバンを取りにきていた。
望は、ロングからボブになっていた。
「望、切ったね」
「波こそ切ったね。やっぱり、あの美容師の担当、高木旭で正解だった?」
望は、ニヤニヤして、私を見てきた。