【完】あんな美容師に騙されない!
「んな訳あるか」
私は、望に話を早く聞いてほしいが、
今はまだ美容院。
早く、外に出たい。
「準備出来たでしょうか?お会計してもよろしいですか」
高木旭が、私を見てそう言ってきた。
本当にさっきのは幻かな。
高木旭は変人っていう言葉聞いてたのかな?
ってか、聞いてたのかな?
私を、頭を考えさせながら会計をする。
「3350円です」
高木旭がそう言い、私の財布からお金を出すのを待っている。
私は、小銭が一円もなかったので財布から5000円を出した。
「お釣り1650円です。これは、当店のカードです、次にお持ち頂くとポイントが付くのでご持参下さい」
高木旭は、そう言い、ニコと当店のカードを渡してきた。
「ありがとうございます」
高木旭にお礼を言った後、
高木旭の方を見た。
「何でしょうか」
高木旭はニコと私にまた笑顔を見せた。
さっきのはやはり、幻だったんだな。
私は、この頃耳がおかしくなっているのかもしれない。
うん、うんと自分で納得していた。
望は、財布を出しながら会計するのを待っていた。
「会計、終わった?次いい?」
「うん、いいよ」
高木旭は、茶髪の店員の側にいた。
受付は、望の担当の美容師、茶髪の店員が会計を行い、余談な話をしていた。
高木旭は、その話を聞いているのか、聞いていないのか。