【完】あんな美容師に騙されない!
毎回、夜はドライヤーの音。
寝れる訳がない。
だから、私はヘッドホンをしながら寝ている。
ヘッドホンがないと、寝れない。
ダンダンと階段を上り、私のアパートに着いた。
隣の高木さんを見たら、まだ電気がついていない。
まだ帰ってきてないのねとご近所の状況を確認して、ドアを鍵で開けた。
ガチャとドアが開いた。
ただいまーと誰もいない部屋に言ってみる。
誰かが返してくれる訳もない。
電気をつけて、私は倒れこむように椅子に座った。
うつ伏せ状態で、カバンを広げた。
私は、整理整頓ができない性格である為
毎日欠かさず、カバン整理をする。
部屋の中は、汚いが、仕事で使うカバンなどは一応整理している。
バサバサとカバンを広げると、子ども達の丸つけが沢山入ってた。
後は、さっき使った財布。
ゴソゴソとあさると、レシートと
ポイントカードであった。
「あ、ベニのレシート。後で家計簿に貼っておこう。んで、ポイントカード、
よく見てなかったな。どれどれ?」
誰もいない部屋で独り言を言う。