【完】あんな美容師に騙されない!
私は、あの人誰?と望に聞いた。
「ほら、昨日私が担当してくれた茶髪の店員」
あ、そういえば。
受付の時、名前聞いてたっけな。
この茶髪の店員が倉田さんっていうんだ
へぇーと納得して、倉田さんを見た。
「倉田さん、今日来たのは、波のカードに入ってたメモを見てきたんですけど。高木旭さんからもらったんですけど、その張本人いないんですけど?」
「あ、それね。高木旭は、奥の部屋にいる。今、準備してる」
望が私の肩を掴み、前に出そうとしている。
「何!」
望は、波もなんか喋りなよと耳元で言われた。
私は黙った。
望が話し始めた。
「あ、そういえば。自己紹介まだでしたよね?」