【完】あんな美容師に騙されない!
倉田さんはそう言って、どうぞと目で合図してきた。
高木旭はつまらなそうに私達を見てくる。
望が話し始めた。
「アタシは、田中望です」
望が話し終えた後、望が次、波と言ってきた。
「私は池脇波です」
倉田さんが口を開いた。
「へぇー。波ちゃんと望ちゃん。よろしく。んでね、波ちゃんなんだけど、今日土曜日なのに何故お呼びしたかというと‥‥後は旭説明して」
倉田さんは後ろにいた高木旭に言った。
「はあ?何で俺」
倉田さんは高木旭に小声で何かを言っている。
「分かった。やるよ」
高木旭は、私の所へ来て
「こっちへ来い」とだけ言い説明なしに
高木旭に私はついていく。
望は、行ってらっしゃいとだけ言い、手を振った。
望、助けてと心の中で叫ぶが、誰も気づいてくれない。
「ここへ、座れ。後は待ってろ」