【完】あんな美容師に騙されない！

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「倉田さん、私達、どうします？」


アタシは、倉田さんに聞いた。

波と高木さんが歩き始めて二人で話しているのを見届けてからアタシは倉田さんに声を掛けた。




「うーんと、望ちゃん。ちょっと話したいことがあるので、こちらへどうぞ」




倉田さんはアタシの目を見て案内した。



「は、はい」



アタシは、何だろうとはてなマークを頭の中で思い浮かべた。



アタシ達は、昨日波と一緒に髪を切る際に待っていた場所であった。




「何でしょう？話というのは」





倉田さんは、私を見て楽しそうな顔から真面目な顔になった。




「望さん、旭についてお話があります」



アタシは、驚いた。



「何で、高木さんの話をしなければならないんですか？」


アタシは、倉田さんの真面目な顔を見て言った。


倉田さんは、アタシを見て、うんうんと頷いていた。


「旭はね、噂通り女性の髪が好きなんだ
でも、女性には興味がないんだ」



「はあ？意味が分からないんですけど」