【完】あんな美容師に騙されない!
アタシは、いけないと思った。
男と女関係なく、正直に言う癖があった。
だから、あまり、口を滑らせないようにと日頃注意をしている。
仕事では、そんなことない。
プライベートになると、本当の自分が出て困る。
それが、嫌になって、LINEを交換しても
長続きしないのは私にある。
私は、倉田さんを見た。
「だよな。意味分からないよな」
あははと笑顔を浮かべて明るい声で言った。
「でも、これだけは聞いてほしい。聞いてくるかな?」
倉田さんは、口元にえくぼがあったがえくぼが消えていた。
アタシは、倉田さんの話を真剣に聞くことにした。
「分かりました」
私たちは、立ったままだったのを気づかずにいた。
倉田さんがまず、座ろうと言って提案してくれた。