【完】あんな美容師に騙されない!



高木さんは私が変人と呼んだのでその罰して私の髪の手入れをした。


その仕上げは完璧と言っていいほどだった。


全然罰でも何でもない。



まあ、変人だからな。


私が感心していたら、倉田さんと望がやってきた。




「どうよ、旭。終わった?」



倉田さんと望は待合室で何かを話していたようだ。




望は手を組みながら何かを考えているようだった。



倉田さんと何を話したんだろう。




「終わった」


高木さんは、倉田さんと話をしながら私を見てきた。



なんだ?
なぜ一瞬私を見た?


でも、何でだろう。


心の中で、あの手に触れたいと。


さっきみたいな言葉をいつもかけてくれるかなとそんなことを期待してしまう私がいる。



何を考えているんだ!


ないないと首を振っていた。



望が私のところへ来て

「どうした?」


声を掛けてきた。


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