【完】あんな美容師に騙されない!
望は、コーヒーのカップを持ち、自分の机と戻った。
4年生の担任と副担任は窓際の真ん中付近。
望はその右端に座っている。
望のうしろに5年生の担任と副担任の机があるその望の後ろは自分の机がある。
いつも、私達は時間が空いたら席が近いので話している。
「そうだよね。 私も少し築地先生に対抗した方がいいよね。でもね、ほんの少しだけ生徒の丸つけすると、生徒のことで分かることあるかもしれないと思って、いつも引き受けちゃうんだよな」
私は、自分の机に置いたプリントを見てそう言った。
望は、周りを見渡して椅子に座りながら私の方へ来た。