【完】あんな美容師に騙されない!
私は、午前授業を終えた後、職員室に戻った。
「池脇先生。ゴメンね、次わたし午後から授業するから。午後は池脇先生、5年3組のクラス誌仕上げてくれる?午前中は、わたし5年生の会報書いて仕上げて守先生に出したから」
「分かりました」
築地先生は、右手をあげて休憩室へと旅立ていた。
「波」
後ろから私の肩を両手でおき、私の名前で呼んだ。
私は、振り返ってみると
「望」
望は、よぉと仕事お疲れと言った。
「お疲れ、ご飯食べた?」
「まだ食べてない。これから食べる。いつものとこで食べる?」
「そうだね」
私たちは、いつもお昼になると、保健室に行く。
何故保健室かというと、岩沼まなみ先生に悩みを相談してもらうのである。
岩波先生は、悩みを解決する時に、1番いいアドバイスをくれるから、教師は岩波先生に悩み相談しに来ている。
「お疲れー、岩沼さん」
「また、来たの」
岩沼さんは、ため息をして私たちを見ていた。
「今度はどうしたの?」
「もうね、生徒達、聞いてくれないんですよ。何回叱ってもどうすればいいんですかね」