【完】あんな美容師に騙されない!
髪を洗ったら、身体をあらった。
私の身体は友達からも言われる程細い。
私から見れば、細くはない。
だって、私は筋肉質だから。
外見上細く見えるが、筋肉がついているからしっかりとした身体になっている。
私の身体を見せたことは、付き合っていた彼以来1度だけあったがそれ以来ない。
その彼に、私の身体を見せると、いい身体してるなと言われたが、本当だったのか分からない。
今思えば、苦い思い出だ。
身体、顔を洗い終えて、私はジャージを着た。
ジャージに着替えたら、冷蔵庫から冷えているビールを一杯飲んで、変人美容師の部屋に行った。
インターホンを押すと、はいと変人美容師がでた。
「池脇波です」と答えたら
変人美容師は、あ、はいはい。今鍵開けるから入ってと言った。
ガチャと鍵が開ける音がしたら、変人美容師が開けて出てきた。
「…入って」
珍しそうなものを見つけたという目つきで私を見てきた。
「何よ」
「別に、何もねぇーよ」
私はお邪魔しまーすと言い、部屋に入った。