【完】あんな美容師に騙されない!
私は、やはりまだこの土地になれていないのか。
知らない道や知らない所がありすぎる。
私はこの街に住んで、結構経つのに分からないことだらけと痛感することが多い。
私はそんなことを考えていたら、前にいた倉田さんが声をかけてきた。
「おーい、波ちゃん、望ちゃん」
私達は、話をしていたが、話を中断して倉田さんを見た。
「僕さ、ちょっと見たいところあるんだけど……望ちゃんついて来てくれる?」
望は、いいよと倉田さんに言ったが、変人美容師は気に食わないようで、反発していた。
「はあ?なんで二人で行くんだよ?みんなで行けばいいだろう」
変人美容師は、変人にしてはまともな意見を言ってくれた。
私的にも、今は変人美容師とは二人になりたくない。
「旭、望ちゃんはシャンプーをどれを買うのか悩んでんだよ。
どれも試したんだけど、どれも髪に合わなくて…….でも、ベニのだけは髪質にはあったらしいんだけど、もっと安いシャンプーが欲しいから明日、選んでもらえますか?って言われたんだ」
倉田さんは、真面目に変人美容師に言った。
変人美容師は、黙っていた。