【完】あんな美容師に騙されない!

「……じゃあ、さっきに言ってくれよな。俺もアドバイスするのに……まあ、いいや。翔太の得意分野だしな、まあ翔太に任せるわ」

変人美容師は、倉田さんにそう言い、私の方に向かってきた。

「……おい、行くぞ」
変人美容師は、私の腕を掴みどこかに連れて行かれた。



私は 望〜と呼ぶが、望は、手を振っていた。



その隣に行った倉田さんは、望と同様手を振って、ニヤニヤしていた。



二人の姿に怪しいと思いながら、変人美容師の強い手に引っ張られ、二人は見えなくなっていた。




「……離して!」
私は、変人美容師の強い手を離した。




変人美容師は、やっと私の手を離して、珍しく私に謝った。



「……すまん」




変人美容師は、申し訳なさそうに私に言ったので、私はなんか変人美容師に申し訳なくなった。




「……いや、別にいいんです」



私は変人美容師にそう言った。




「……いや、いいんだ。それより、どうする?」



変人美容師は私に意見を求めてきた。

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