【完】あんな美容師に騙されない!

望からLINEであった。

ーーーーーーーーーー
波、頑張ってね!
アタシ達も、楽しんで満喫するね。
高木さんと上手くやるのよ
ーーーーーーーーーー

と書かれていた。



私はため息をついた。



倉田さんと望は、私達を二人にするために嘘までついて………



変人美容師を見た。



少しイライラした様子であったが、どことなく落ち着いていた。



「……これから、どうしますか?」



私は変人美容師に聞いた。

すると、

「…………ちょっと見ていくか」



「え?今なんて?」



私は変人美容師に聞き直した。

「だから、見ていくかって。聞こえなかったのか!」



「聞こえましたけど……」



え?あの変人美容師が⁈


どうしたことか、今日は変だぞ。


いつも、変だけどいつもに増して変。


だって、女性の髪にしか興味ないのに…
私と出かけるなんて。



まさか、ここの美容ビルを見るのも、女性の髪を見るためとかの目的なのかもしれない。

< 94 / 231 >

この作品をシェア

pagetop