【完】あんな美容師に騙されない!
望からLINEであった。
ーーーーーーーーーー
波、頑張ってね!
アタシ達も、楽しんで満喫するね。
高木さんと上手くやるのよ
ーーーーーーーーーー
と書かれていた。
私はため息をついた。
倉田さんと望は、私達を二人にするために嘘までついて………
変人美容師を見た。
少しイライラした様子であったが、どことなく落ち着いていた。
「……これから、どうしますか?」
私は変人美容師に聞いた。
すると、
「…………ちょっと見ていくか」
「え?今なんて?」
私は変人美容師に聞き直した。
「だから、見ていくかって。聞こえなかったのか!」
「聞こえましたけど……」
え?あの変人美容師が⁈
どうしたことか、今日は変だぞ。
いつも、変だけどいつもに増して変。
だって、女性の髪にしか興味ないのに…
私と出かけるなんて。
まさか、ここの美容ビルを見るのも、女性の髪を見るためとかの目的なのかもしれない。