【完】あんな美容師に騙されない!
私は変人美容師を見ていた。
気づいたのか、変人美容師は
「なんだよ」
「……なんでもないですよ」
変人美容師は、ふーんと言い、前に歩いていたのに私の横を歩き始めた。
「………お前、なんで俺がみようと言ったのかが疑問なんだろ?」
「なんでそんなことを?」
変人美容師は、見ればなんとなく分かると言い、私に言った。
「決して、お前の為じゃないからな。分かっていると思うけど……おれは…」
「女性の髪にしか興味がないからですよね?」
変人美容師は、正解と言い、私達は美容ビルの専門店を見て回っていた。
恋愛要素はなにもなく、変人美容師の女性の髪の興味は異常で私は他人のように目を逸らした。
帰り際は、人通りが多くて迷子になりそうであった。