獅子王とあやめ姫
少し大きく船が揺れた。
「レオン陛下か。どのような方なのだろうな。」
「慣習に囚われない、気性が荒く自由奔放な方だと聞いております。」
「噂は耳に入っている。そうではなく実際にあった印象が気になっているのだ。」
少し緊張気味の王子にフィストスは苦笑する。
クレータ国建国100周年を祝う儀式に、ティグリス達パルテノを始め、ラトキア、ロードス...など様々な国の王族たちが招待されていた。
だかしかし招待、というのは表向きで、各国の王族の力量や権力、国の豊かさを見極めるのが主な目的なのだろうとティグリス達は読んでいた。
クレータ国は数年前に国王が代替わりしてから大きく変わった。
停滞気味だった経済は見事に成長しておまけに軍事力も向上し、あっというまに周りの小国を属国にしてしまったのだ。
「レオン陛下か。どのような方なのだろうな。」
「慣習に囚われない、気性が荒く自由奔放な方だと聞いております。」
「噂は耳に入っている。そうではなく実際にあった印象が気になっているのだ。」
少し緊張気味の王子にフィストスは苦笑する。
クレータ国建国100周年を祝う儀式に、ティグリス達パルテノを始め、ラトキア、ロードス...など様々な国の王族たちが招待されていた。
だかしかし招待、というのは表向きで、各国の王族の力量や権力、国の豊かさを見極めるのが主な目的なのだろうとティグリス達は読んでいた。
クレータ国は数年前に国王が代替わりしてから大きく変わった。
停滞気味だった経済は見事に成長しておまけに軍事力も向上し、あっというまに周りの小国を属国にしてしまったのだ。