一人
誰かに寄生していないと孤独だなんてひどい姿をしていたと思う

先生にも、後輩にも、先輩にも、もちろん同級生にだってそう思われていただろう
実際に言われたから…












私は鏡が怖かった

醜い自分の姿がうつる

わかもわからない感情に取り付かれて涙が次から次へと流れてくる




鏡の中の自分が笑った
『ミニクイナァ』そう言った




初めて幻覚が見えた

その事実を認めるには時間がかかった。
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