一人




ある日
私はホットケーキを作った

もちろん弟の分、親の分のもだ



そんなとき些細なことに気が立ってしまって口論になった

弟が手元にあったものを投げつけてくる

私もそれに抵抗した
“私はお前の言いなりではない”と…



すると彼がフォークを投げた

その瞬間まるでスローモーションのようにコマ送りするのが見えた

私は頭を本能的に腕で隠した 




すると案の定






フォークは私の左腕に綺麗に刺さったのだ


本当にきれいだった


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