ごめん、帰らなきゃ。(完)
「ねぇ、水無月のやつ、やたら頑張ってない?」
体育祭に戻り、咲希と一緒に男子の綱引きを見る。
本当、頑張る人ってカッコイイなぁ...。
ううん、違う。水無月だから、カッコイイんだ...。
「ん...。やたらカッコイイ...。」
「ほほ〜! よく言った美帆。気づいちゃったの? 自分の気持ちに。」
「ん...。多分、好きなんだ。」
「美帆...っ!」
えぇ!? 突然、咲希が泣き出したことにビックリ。
しかも、ちょー大量!!
「大丈夫!? 」
「美帆!! これからも応援してる!! 頑張って!」
あー。こういう咲希、めちゃくちゃ可愛い。いや、咲希は元から可愛いけど。
「ありがとう。咲希も、なんかあったら相談してねっ!!」