ごめん、帰らなきゃ。(完)


とかゆー感動の話をしているうちに、男子の試合終了。
個人的には、もっと見ていたかった。


「優勝は、赤組!! 568点!!」


もちろん、あたしたちのチーム。

断トツ圧勝!!

「水無月おめでとー!! 」

なんて言って、水無月の肩に掴まって、大ジャンプする。

「おぉ、紅月...、な、何触ってんだ、よ...」

「えぇ!? 勝ったから、喜んでるだけじゃん!!」

あたしがそう言うと、水無月は盛大なため息をついて言う。

「なぁ...わかってる? 好きなんだって。好きな人に肩とか掴まれたら、そりゃドキドキするよ...。」

「......」

ビックリしすぎて何も言えない。

この間、"思ったことを正直に言って"と言ってから、必ず言ってくれる。

ドキドキするよあたしも...。

だって、水無月の気持ちがどんどん分かってく...。

< 19 / 26 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop