ごめん、帰らなきゃ。(完)
とかゆー感動の話をしているうちに、男子の試合終了。
個人的には、もっと見ていたかった。
「優勝は、赤組!! 568点!!」
もちろん、あたしたちのチーム。
断トツ圧勝!!
「水無月おめでとー!! 」
なんて言って、水無月の肩に掴まって、大ジャンプする。
「おぉ、紅月...、な、何触ってんだ、よ...」
「えぇ!? 勝ったから、喜んでるだけじゃん!!」
あたしがそう言うと、水無月は盛大なため息をついて言う。
「なぁ...わかってる? 好きなんだって。好きな人に肩とか掴まれたら、そりゃドキドキするよ...。」
「......」
ビックリしすぎて何も言えない。
この間、"思ったことを正直に言って"と言ってから、必ず言ってくれる。
ドキドキするよあたしも...。
だって、水無月の気持ちがどんどん分かってく...。