ごめん、帰らなきゃ。(完)
episode4
「えぇ...?」
深夜2時。
強烈なフラッシュライトが、目の前を覆う。
暗がりで寝ていたあたしは、その光が眩しすぎて、目を開けられなかった。
「早く、月へ帰って来なさい。紅の月町一同、あなたの帰りを待っております。一週間後にお迎えに上がります。」
かすかに...いや、しっかりと光は言った。
紅の月って...紅月?
紅月美帆、大変な事になっちゃってる...?
あたしは、そのままフリーズ。