君の隣
忍びの末裔の運命の出会い
私の名前はなつ。
京の付近の山奥の忍の末裔。
徳川家康が天下人になった頃は、まだ、忍という生業はあった。
しかし、平穏なこの時代、忍なんて役目は必要ないわけで、今では、芝居のお題や見世物小屋で術を見るくらいだ。
私の家は、忍の一家。
と言えば聞こえが良いが、ただの情報屋だ。
依頼人の希望する情報を取ってきたり、売ったりだ。
戦の時は、重宝がられるが今は必要ない。
今は、商家の情報や、密通(浮気)の相手を調べたりというのを生業としている。
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