君の隣





高杉「なぜ、一人、逃がした?」




なつ「見破れなかっただけ。」




高杉「鬼と言われた隠密隊隊長のお前が?」




なつ「鬼じゃないです!」




山崎さんを逃がした事が、バレて、私は、しらばっくれていた。



高杉は、「はぁ・・・。」と溜め息をついた。




何故、私は、山崎さんを逃がしたのか?




監察方として、興味があったのかもしれない・・・。




新選組の屯所に、忍び込んだときに、私が忍びだと気付いた。




ここで殺すには、惜しい男・・・。




まぁ、新選組に、山崎さんが持ってる情報を知られても、大した問題ではない。



なつ「じゃあ、行くね?」




高杉「おいっ!今度、こんな事をしたら、お前は、外す!わかったなっ!」



私は、ヒラヒラと手を振り、その場から去った。
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