君の隣
新しい時代
なつ「木戸さんっ!」
木戸「おなつ!よぅ来てくれた。」
私は、谷の遺言通り、尼にはならず、王政復古と藩主様の復権に奔走していた。
10月15日。
ついに、将軍慶喜公が、大政奉還をした。
そして、12月9日。
新政府が誕生し、木戸さんは、新政府の中で動いていた。
私も、その手伝いをするも、薩摩側の人間には、おなごという事で、冷たくあしらわれた。
そして・・・。
私達が願っていた、藩主様の復位の勅書が届く。
私は、谷の墓参りに行く。
なつ「ねぇ、谷・・・。ついに、藩主様復権実現できたよ。新政府にもなった。でもね・・・。おなごの私は、残党の排除になりそうなんだ・・・。谷がさぁ、昔に言ってたよね?おなごが政をするのは、難しいって・・・。中枢には入れて貰えないけど、頑張るね!見ててね!こうなったら、戦で名を上げてやるんだから!」
すると、フッと、その場の空気が柔らかくなった気がした。